QOLを高めるシニアヨガ
QOL(Quality Of Life)とは何か?
生活の質の捉え方
「生活の質」をは、社会や文化のあり方、または価値観によって多様に異なります。
元々質とは、時間や量、金額のように客観的に測れるものではありません。生活の質とは個人の尺度で生活を評価することで、個人の尊厳、生きがいに関係します。
具体的にはやりがいのある仕事から食事や部屋のベッドの寝心地など、幅広いQOLが存在します。介護や援助の目的は、高齢者個人のQOLの向上ともいえるでしょう。
内的QOLと外的QOL
内的QOLとは、自己実現、自由、孤児決定、自身、自己受容、安心感などです。個人の生涯、人生における心の満足につながる精神生活での質に関係します。ただし社会的な公序良俗に反しないという制限があります。
外的QOLとは、住居環境。教育、仕事、経済、余暇活動、対人関係です。これらは個人の生活における社会的な領域で客観的なレベルで示すことができます。なお、外的QOlと内的QOLは相互に関係する場合は多いですが、常にそうとは限りません。
生活の質と人間の尊厳
尊厳ある暮らし
尊厳ある暮らしとは、その人らしい生活の質が維持されていることです。具体的には個人の自己決定が保証された生活であり、日常生活の衣食住の小さなことから職業選択や結婚生活などの大きなイベントまで、自分の意思で選択できる人生です。自己決定の積み重ねが人生における自己実現、個人の尊厳ある暮らしにつながります。
マズローの5大欲求と自己実現
アメリカの心理学者マズローの4球団解説は、家族や集団、社会のルーツを理解する上で役立ちます。種の保存という本能的な欲求の「生理的な欲求」や「安全の欲求」から。社会的存在としての欲求でもある「所属の欲求」「承認の欲求」「自己実現の欲求」へと段階的に進化し、人格的成長とも関係しています。これらの欲求は生きる意欲でもあり、個人の人生の全ての自己決定につながり、自己実現となって完成するのです。

5.自己実現の欲求(生きがい・人生の目標・創造)
4.承認(自尊)の欲求(社会的地位・資格賞賛)
3.所属(家族)の欲求(家族や集団に帰属)
2.安全の欲求(住宅・衣服・身を守る)
1.生理的な欲求(食事・睡眠・排泄)